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パレタイズとは? 積み付けのパターンや導入するメリット

パレタイズとは? 積み付けのパターンや導入するメリット

2025/08/13

基礎知識

物流や在庫管理に欠かせないパレット。運搬や保管をより効率的にするために取り組まれているのが、パレタイズです。

パレタイズという単語を聞いたことはあるものの、実際どのような取り組みなのか、メリット・デメリットなどを把握できていない人もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、パレタイズの概要や種類、メリット・デメリットを解説します。記事後半ではパレタイズのコツもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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パレタイズとは?

パレタイズとは、荷物をパレット上に整然と積み上げ、輸送や保管を効率化する作業です。

倉庫や空港、物流センターなどで、段ボール箱や袋物がパレットごとにまとめられ、フォークリフトで運搬される様子がよく見られます。荷物の形状や強度を考慮し、安定して積載することが求められます。荷崩れを防ぐため、ストレッチフィルムやバンドで固定するのが一般的です。

一方、パレットに載せた荷物を下ろす作業は「デパレタイズ」と呼ばれ、こちらも丁寧な取り扱いが必要です。効率よくパレタイズされた荷物は、輸送時のトラックの積載効率を高めるだけでなく、作業時間や人件費の削減にもつながります。

現在では自動化も進んでいますが、現場では手作業が中心のケースも少なくありません。

パレタイズのパレットパターンは?

パレタイズのパレットパターンには、以下が挙げられます。

平積み(ブロック積み)
インターロック積み(交互列積み)
レンガ積み
スプリット積み
ピンホール積み(風車形積み付け)
ダブルピンホール積み

それぞれのパレットパターンの特徴を詳しく見ていきましょう。

平積み(ブロック積み)

平積み(ブロック積み)は、工業製品や生活用品などを常温で輸送・保管する際に広く使われている積載方法です。同じ方向に荷物をそろえて重ねるため作業効率が良く、比較的短時間で積み付けが完了します。

一方で、上層に行くほど荷重バランスが不安定になりやすく、荷崩れ防止のためにはストレッチフィルムなどでしっかりと固定する必要があります。

インターロック積み(交互列積み)

インターロック積みは、各段ごとに荷物の向きを交互に変えて積み重ねる方法で、横揺れへの耐性が高く、輸送時の安定性に優れています。作業工程も比較的単純で、効率的に積載できる利点があります。

ただし、積載する荷物が正方形に近い形状でないと、段ごとにずれが生じ、パレットの外にはみ出してしまうこともあるため注意が必要です。荷物の寸法を確認した上で積み方を選ぶことが重要となります。

レンガ積み

レンガ積みは、1段内に縦向きと横向きの荷物を交互に配置しながら、さらに段ごとに荷物の向きを180度反転させて積み重ねる方法です。構造上、荷物全体がかみ合うようになり、輸送中の揺れや振動にも強く、安定した積載が可能になります。

袋入りの製品や重量物に適しており、側面の表示が複数方向から確認しやすいため、入庫後の識別や管理もしやすくなるのが利点です。ただし、パレットの形状や荷物の大きさによっては積みにくくなる場合もあります。

スプリット積み

スプリット積みは、レンガ積みの応用で、荷物の間に隙間を作って全体の形を整える積み方です。パレットと荷物のサイズがぴったり合わない場合でも、隙間を使って調整できる点が特徴です。

ただし、隙間が外側にあると荷崩れの原因になるため、なるべく内側に寄せる必要があります。荷物の安定性を保ちつつ、柔軟に対応できる方法といえるでしょう。

ピンホール積み(風車形積み付け)

ピンホール積み(風車積み付け)は、段ごとに荷物の向きを交互に配置し、中央に空間を設けて通気性と安定性を確保する積み方です。荷重が均等に分散されることで荷崩れを防ぎやすく、冷蔵・冷凍品の輸送時に効果を発揮します。

一方で、中央の空洞が積載率を下げる原因となり、耐圧性の関係から重い荷物の積載には適しません。

ダブルピンホール積み

ダブルピンホール積みは、ピンホール積みを応用した手法で、パレット中央に2つの空間を設けるように荷物を配置する積み方です。

1つ目のピンホール積みを基に、その一部を使ってもう1つのピンホール構造を形成し、残る角にも荷物を配置します。左右交互に組み替えて積み上げるため手順がやや複雑ですが、積載効率に優れ、限られたスペースで多くの荷物を載せたい場合に適しています。

パレタイズを取り入れるメリットは?

パレタイズを取り入れるメリットには、以下が挙げられます。

荷崩れを防げる
入出庫作業の効率が良くなる
トラックへの積み込み・荷下ろしが簡単になる

それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

荷崩れを防げる

パレタイズでは荷物をパレットに積み付け、しっかりと固定することで、物流中の荷崩れや破損のリスクを大幅に軽減できます。特にフォークリフトでの移動時やトラックでの運送中に発生する衝撃や振動から荷物を守り、商品の品質を維持します。

再梱包の手間や商品破損による無駄なコストを削減できるため、効率的かつ安全な物流を実現できるでしょう。

入出庫作業の効率が良くなる

パレタイズは、パレット単位で荷物を整理することで、入出庫作業を大幅に効率化します。個別の検品が不要となり、作業時間が短縮され、精度も向上します。これにより誤出荷を防ぎ、在庫管理がしやすくなるでしょう。

また適切なパレタイズパターンにより、温度管理が必要な商品もスムーズに扱えます。荷物の配置が明確になるため、必要なものを素早く見つけられ、作業負担の軽減、人件費やリードタイムの短縮に貢献し、物流コストの最適化につながります。

トラックへの積み込み・荷下ろしが簡単になる

パレタイズは、フォークリフトを使ったトラックへの積み込み・荷下ろしを大幅に効率化します。手作業に比べ短時間で完了するため、トラックの待機時間を減らし、物流のリードタイムを短縮します。

また、パレットのサイズから積載量や重量を予測しやすく、運送計画が立てやすくなるでしょう。

運送業界は、2024年4月よりトラックドライバーの時間外労働時間の上限規制が適用されており、ドライバー不足が顕在化しています。パレタイズは限られたリソースで輸送量を維持するのに有効な手段となるでしょう。

パレタイズのデメリットは?

パレタイズには先述したメリットだけでなく、デメリットもあります。パレタイズに取り組むに当たっては、以下のデメリットも把握しておくことが重要です。

ある程度のスペースが必要
フォークリフトの免許が必要
正確な検品作業が求められる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ある程度のスペースが必要

パレタイズ導入には、フォークリフトやパレットの購入、そしてそれらを運用・保管するための広いスペースの確保が必須です。特にパレットは大量に必要となるため、初期の設備投資額が大きくなる傾向があります。

フォークリフトの免許が必要

パレタイズ作業でフォークリフトを扱うには、構内であっても「フォークリフト運転技能講習修了証」や「フォークリフト運転特別教育修了証」などの資格が義務付けられています。

もちろん免許があるだけではなく、効率的かつ安全な荷役を行うには熟練した操作技術と経験が不可欠です。

正確な検品作業が求められる

パレタイズでは、後の手戻りを防ぐため、事前の正確な検品が必須です。この作業でミスがあると、パレットの組み直しなどで大幅な時間的・金銭的なロスが生じます。そのため、作業員には十分な知識と経験が求められます。

パレタイズにコツはある?

パレタイズを成功させるには、以下のコツを押さえておきましょう。

荷崩れに注意する
重い物は下・軽いものは上に乗せる
最後に中くらいの重さの荷物を乗せる
パレットからはみ出ないように積む
フィルム(ラップ)で巻いて固定する

それぞれのコツを詳しく見ていきましょう。

荷崩れに注意する

パレタイズで最も重要なのは、荷崩れを未然に防ぐことです。

輸送中の揺れや振動により、積み付けが不安定だと容易に崩壊する恐れがあります。もし荷崩れが発生すれば、商品の破損・汚損といった損害だけでなく、人身事故の危険性も高まるでしょう。

そのため、梱包材の特性や箱の強度を理解した上で、安定性を追求した積み付け作業が求められます。これにより、商品を無事に届け、顧客満足度と企業の信頼性を高められます。

重い物は下・軽いものは上に乗せる

パレタイズの基本は、重い貨物をパレットの下段に、軽い貨物を上段に積むことです。これは、軽い物を下にしてしまうと、その上に積んだ重い物の圧力で潰れてしまうリスクがあるためです。

また重い物を下段に配置すれば、パレット全体の重心が低くなり、安定性が増します。

最後に中くらいの重さの荷物を乗せる

パレタイズのコツとして、積み付けの最終層には中程度の重さの荷物を載せることが効果的です。

下層から重く硬いものを順に積んだ後、最上部に適度な重さの貨物を置くことで、重しのように機能し、全体の安定性を高めます。輸送中の小さな揺れや振動でも荷物が浮き上がったり、バランスを崩したりするのを防ぎ、荷崩れのリスクをさらに軽減できるでしょう。

パレットからはみ出ないように積む

オーバーハングしないように注意することも重要です。オーバーハングとは、荷物の端がパレットの範囲を超えてはみ出している状態を指します。

この状態になると、荷物の中でも特に強度の高い角の部分がパレットで支えられず、その上の荷物の重みで潰れてしまうリスクが高まります。荷崩れする可能性もあるので、荷物をパレットの範囲内に収めるようにしましょう。

フィルム(ラップ)で巻いて固定する

パレタイズの最終段階として、荷物全体をストレッチフィルムでしっかりと巻き付けることも効果的です。ラップ状のフィルムで荷物全体をぐるぐると結束することで、個々の荷物が一体化して、輸送中の横揺れや衝撃による荷崩れを防げます。

巻く際は、フィルムの先端を荷物に固定し、隙間ができないように強く均一に巻き付けてください。巻きが甘いと十分な固定力が得られず、荷崩れの原因となります。

まとめ

本記事では、パレタイズの概要や具体的なパターン、メリット・デメリット、実施のコツを解説しました。

輸送や保管を効率化するためには、パレタイズは欠かせません。実際に取り組むに当たっては、荷崩れに注意する・パレットからはみ出さないようにする・フィルムで固定するなどを意識しましょう。

キーフェル株式会社では、木製パレットやプラスチックパレットをはじめ、さまざまな種類のパレットを取り扱っています。パレタイズを実施するに当たり、パレットをお求めの方はぜひお気軽にご相談ください。

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