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カゴ台車の種類や選び方、メリット・デメリットを解説

カゴ台車の種類や選び方、メリット・デメリットを解説

2024/09/24

基礎知識

「大きくて重い荷物をまとめて運搬したい」

このような場面で活用できる物流機器が、カゴ台車です。物流業界に限らず、さまざまな業界やシーンで用いられているので、スーパーやゴミ捨て場などで見たことがある人も多いのではないでしょうか。

一口にカゴ台車といっても、その種類や規格にはさまざまなものがあり、活用するためには概要や規格、メリット、選び方のポイントなどを把握しておくことが重要です。

本記事では、カゴ台車の概要や種類、選び方、導入するメリット・デメリットなどを解説します。記事後半では、カゴ台車の選び方のポイントもご紹介するのでぜひ参考にしてください。

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カゴ台車とは?

カゴ台車(別名:ロールボックスパレット、カーゴテナー、コンビテナー、イージーコンテナー、カゴ車など)は、キャスター付きの運搬用台車です。3つの面が格子状の柵で囲まれている構造が特徴であり、主に物流センターや倉庫、店舗などで使用され、荷物を効率的に運搬するために重要な役割を果たします。具体的な活用シーンは、以下の通りです。

店舗・倉庫:商品のピッキングや補充の効率化、陳列棚の代わりとして使用する
物流:トラックにカゴ台車ごと積んで別の場所に移動させる
オフィスの引っ越し:書類や備品をまとめて運搬し、引っ越し作業を効率化させる

物流業界では欠かせない機器であり、その高い実用性と効率性から多くの場面で活用されています。

カゴ台車の規格

カゴ台車の規格は、JIS規格(Japanese Industrial Standards:日本産業規格)により定められており、主にJIS Z 0610に準拠しています。この規格に基づき、カゴ台車のサイズは以下のように定められています。

800×600 mm
900×800 mm
1,100×730 mm
1,100×800 mm
1,100×1,100 mm
1,200×1,000 mm

なおカゴ台車にはさまざまなサイズのものが存在しますが、その中でも、一般的なサイズとしては以下のものが広く流通しています。

1,100×800×1,700 mm
850×650×1,700 mm

※参考:日本産業規格の簡易閲覧.「JISZ0610:1998 ボックスパレット」.(参照 2024-07-19)

カゴ台車の種類

カゴ台車には、標準タイプと観音扉タイプの2つがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

標準タイプ


標準タイプのカゴ台車は、3面が格子状の柵で囲まれています。荷物の搬入や搬出を行う開口部分にはサイドバーがあり、荷物の落下を防げます。サイドバーは容易に開閉できるため、荷物の積み下ろしをスムーズに実施できるでしょう。キャスター付きで軽い力で移動でき、重い荷物でも楽に運搬可能です。

また、折り畳み可能で、使用しない際にはコンパクトに保管でき、保管スペースを節約できます。

観音扉タイプ


観音扉タイプのカゴ台車は、開口部に観音開きの扉を備えたタイプです。

扉を閉じることで、全ての面を格子状の柵で覆うことができ、荷物の落下を防ぎます。扉にはロック機能が付いており、特に段差の多い場所での使用に適している点が特徴です。

観音扉は最大270度まで開きますが、完全には側面に接触せず、多少の隙間が残ります。

カゴ台車を導入するメリット

カゴ台車を導入するメリットには、以下が挙げられます。

重い物を一気に運べる
折り畳んで保管できる
荷崩れを防げる

重い物を一気に運べる

カゴ台車のメリットの一つは「重いものを一気に運べる」点です。

カゴ台車は、その頑丈な構造により、重量物を効率良く運搬できます。一般的なカゴ台車の耐荷重は約500kgであり、大量の荷物を運ぶことが可能です。キャスター付きのため、積載重量が大きくても軽い力で移動でき、作業員の負担を大幅に軽減します。

基本的に最大積載量は高めに設定されていますが、キャスターの消耗や安全性を考慮し、余裕を持って運用しましょう。これにより、長期的な使用における故障やメンテナンスの頻度を減らすことができます。

折り畳んで保管できる

折り畳んでコンパクトに保管できる点も、カゴ台車のメリットです。そのため、限られたスペースを無駄なく有効に活用できます。カゴ台車はL字型やI字型に折り畳むことができ、特にI字型はよりコンパクトに収納可能です。

折り畳んだカゴ台車は、倉庫内での保管スペースを大幅に節約できます。また、トラックでの輸送時にも折り畳むことで多くのカゴ台車を積み込むことができ、輸送効率が向上するため、輸送コストの削減も期待できるでしょう。

基本的な折り畳み方は、底板を持ち上げて側面を折り畳むだけで簡単に行えます。

荷崩れを防げる

荷崩れを防げる点も、カゴ台車を用いるメリットです。カゴ台車は、3面が格子状の柵で囲まれているため、運搬中に荷物が崩れるのを効果的に防げます。

この構造により、積載した荷物が安定し、移動中の揺れや振動による荷崩れのリスクを最小限に抑えることが可能です。観音扉タイプのカゴ台車は、4面全てを柵で囲むことができ、さらに安全に保管・運搬できます。

カゴ台車を利用する際の注意点

カゴ台車は運搬や収納に便利な一方、利用に当たっては以下に挙げるようないくつかの注意点があります。

事故につながるリスクがある
転倒リスクがある

カゴ台車の利用時には、足が下敷きになるリスクがあり、事故につながる可能性がある点には注意が必要です。何も載せていない状態でも数十キロの重量があり、荷物を載せるとさらに重量が増します。足が下敷きにならないよう、段差や傾斜のある現場では特に注意した上で、安全靴を着用するなどの対策が必要です。

カゴ台車は、3面に囲まれている構造上、物品のバランスを保ちながら積み上げられます。しかし、物品を高く積み過ぎると転倒リスクがある点には注意しましょう。作業員がカゴ台車の下敷きになる危険があります。段差や傾斜がある場合でも転倒リスクが高まるため、物品を高く積まない場合でも安全に配慮しましょう。

カゴ台車の選び方のポイント

カゴ台車を選ぶ際、以下がポイントとなります。

天板の素材
保管効率
キャスターのタイプ
サイズ

それぞれのポイントを詳しく解説するので、実際に選ぶ際の参考にしてください。

天板の素材

カゴ台車を選ぶ際、天板の素材は重要なポイントです。天板には主にスチール製と樹脂製の二種類があります。それぞれで耐久性や重量などに違いがあるので、特徴を理解し、用途に応じて適切な天板の素材を選ぶことが重要です。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

スチール

スチール製の特徴は、その高い耐久性と強度です。そのため、重い荷物の取り扱いが容易になり、過酷な使用環境でも長持ちします。天板は一枚の金属板でできており、隙間がないため荷物が落下する心配もありません。

また、頑丈であることから破損のリスクも少ない点が特徴です。破損による異物混入を回避したい場合などに向いています。

しかし、スチール製の天板は自重が重く、取り回しづらいのがデメリットです。また錆びやすいため、湿気の多い環境や水を使用する場面では注意しましょう。

樹脂

樹脂製の天板の良いところは、スチール製と比較して軽量で取り扱いやすく、運搬時の負担が少ない点です。そのため、作業効率が大幅に向上します。

また、樹脂製の天板はサビに強く、水洗いや洗浄が可能です。そのため、清潔を保つことが求められる食品工場や医療現場などでの使用に適しています。サビや腐食の心配がないため、湿気の多い場所や屋外での使用にも向いているでしょう。

ただし、スチール製に比べて耐久性は劣ります。そのため、重い荷物を勢いよく載せると一部が欠けてしまい、破片が混入するリスクがある点には注意しましょう。

保管効率

カゴ台車は使用しない際には折り畳みが可能で、保管スペースを節約できます。一般的にL型とI型の折り畳み形式があります。

一般的に普及しているのはL型ですが、特にI型はコンパクトに収納可能です。そのため、狭い倉庫や限られたスペースでも効率的に保管できます。

保管効率

キャスターのタイプ

キャスターのタイプも、カゴ台車を選ぶ上で重要なポイントです。キャスターは、台車の移動性能を大きく左右するため、使用環境に合わせた選択が重要です。キャスターには主に「Aタイプ」と「Cタイプ」があるので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

Aタイプ

Aタイプは、2輪が固定されており、残りの2輪が360度回転する構造です。これにより、直線移動が安定して行えるため、長距離の移動や直進が多い場面での使用に適しています。一方で、2輪は固定されているため方向転換時には力を加える必要があります。

Cタイプ

Cタイプは、4輪全てが360度回転する構造です。この特徴により、小回りが利きやすく、狭い場所や曲がり角の多い現場での使用に適しています。

サイズ

カゴ台車の選び方において、サイズも重要な要素です。選ぶ際には、使用する環境や運搬する荷物の量、種類を考慮する必要があります。サイズが大きいほど多くの物品を運べますが、その分ドアを通過できなかったりエレベーターに乗らなかったりする可能性があるため十分な注意が必要です。

例えば、幅が狭い通路や小型のエレベーターを使用する場合には、幅800mm×奥行600mmなどのコンパクトなサイズが適しています。これにより、狭い場所でも取り回しが容易になり、作業効率が向上します。一方、広い倉庫や大量の荷物を運搬する場合には、幅1,100mm×奥行800mm、1,200×1,000 mmなどの大型サイズが効率的です。

まとめ

カゴ台車は、3つの面が格子状の柵で囲まれているキャスター付きの運搬用台車です。扉の種類により、標準タイプと観音扉タイプに分けられます。重い荷物を一気に運べる他、折り畳んでコンパクトに収納できたり、荷崩れを防げたりする点がメリットです。

カゴ台車を導入する際は、天板の素材や保管効率、キャスターのタイプ、サイズなどの項目に着目して選びましょう。

キーフェル株式会社では、さまざまな物流用品を取り扱っています。今回ご紹介したカゴ台車も、新品・中古を多く取りそろえております。サイズも豊富なので、カゴ台車をお探しの方はぜひご利用ください。

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