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木製パレット・プラスチックパレットの耐荷重と重量の目安は? 動荷重・静荷重も併せて解説|中古パレット(木製、プラスチック等)の買取・販売はキーフェルへ

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木製パレット・プラスチックパレットの耐荷重と重量の目安は? 動荷重・静荷重も併せて解説

木製パレット・プラスチックパレットの耐荷重と重量の目安は? 動荷重・静荷重も併せて解説

2024/05/15

基礎知識

パレットを選ぶ際は、形状や材質はもちろん重要ですが、耐荷重と重量も考慮する必要があります。これらを考慮せずに荷台に積むと、過積載になってしまう可能性があるため、耐荷重と重量への理解を深めておかなければなりません。

 

そこで本記事では、木製パレット・プラスチックパレットの耐荷重と重量の目安、動荷重・静荷重の違いなどをご紹介します。記事後半では、知っておきたいパレットごとの特徴なども解説するので、パレット選びの参考としてください。


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パレットの耐荷重とは?


パレットの耐荷重とは、パレットが支えることのできる最大の荷重です。パレットが壊れることなく、安全に荷物を保管・運搬できる指標だとイメージしておくとよいでしょう。

 

パレットの耐荷重は、サイズや形状、使用する材料によって大きく異なります。詳しくは後述しますが、木製パレットの耐荷重は軽めで、プラスチックパレットや金属パレットはより高い耐荷重を持っています。

 

一口に耐荷重といっても、大きく動荷重と静荷重の2つに分けられます。それぞれの概要や特徴を詳しく見ていきましょう。


動荷重とは?


動荷重とは、時間の経過と共にその方向や大きさが変化する力が加わっている状態です。パレットの場合は、パレットが動いている状態で支えることのできる最大荷重を表ます。

 

多くのパレットの場合、最大動荷重は一般的に1,000kg程度に設計されていますが、素材やサイズにより異なります。


静荷重とは?


静荷重とは、時間とともに変化しない一定の力が加わっている状態です。パレットの場合では、パレットが動かない状態で支えることのできる最大荷重を表します。

 

パレットの素材や種類、状態にもよりますが、動荷重の24倍程度の値を示すことが大半です。例えば、動荷重が1,000kgであれば、静荷重は2,0004,000kgとなります。


パレットの耐荷重・重量の確認が重要な理由


パレットの耐荷重・重量の確認が重要な理由は、安全かつ効率的な輸送と保管を実現するためです。耐荷重を確認していないと、荷物を過剰に積んでしまい、パレットの転倒や荷物の破損リスクが高まります。反対に、少量しか積まないと効率的に運搬できません。

 

また耐荷重・重量の確認が必要な理由に、過積載を防止するという点も挙げられます。過積載とは、車両ごとに定められた最大積載量以上を積んで運送する行為です。道路交通法や貨物自動車運送事業法に抵触する他、民事訴訟で損害賠償責任が生じる場合もあります。

 

罰則が科されるのは、トラック運送業の事業者だけではなく、過積載をさせた荷主にも責任が及ぶので注意してください。過積載を繰り返し行う恐れがあると認められた荷主には、再発防止命令(道路交通法第58条の52項)が出されます。これに違反すると、6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科されます。

 

パレットの耐荷重・重量を確認していないと、知らず知らずのうちに過積載をさせる可能性があるため、把握しておくことが重要です。


パレットごとの耐荷重の目安




パレットごとの耐荷重の目安を、木製パレットとプラスチックパレットに分けて解説します。

 

なお、ここで紹介する数値はあくまでも目安です。パレットの材質や状態、メーカーによって耐荷重は異なるので、詳しくは各メーカーの製造仕様書や使用説明書などを参考にしてください。


木製パレットの耐荷重


木製パレットの耐荷重は、そのサイズや材質により異なりますが、一般的に動荷重は1,000kg程度です。静荷重はこれより大きく、4,000kg程度の商品があります。


プラスチックパレットの耐荷重


プラスチックパレットの耐荷重は、素材や構造により変化しますが、一般的なものは動荷重で3003,000kg程度、静荷重で1,0005,000kg程度です。

 

木製パレットと比較して、プラスチックパレットの方が耐荷重大きいことが分かるでしょう。より多くの荷物を積みたい場合は、耐久性や強度に優れているプラスチックパレットを採用するのが一般的です。


パレットごとの重量の目安


パレットごとの重量の目安を、木製パレットとプラスチックパレットに分けてご紹介します。耐荷重と同様にあくまでも目安なので、詳細はメーカーに問い合わせたり製造仕様書をチェックしたりするなどで確認してください。


木製パレットの重量


木製パレットの重量は、そのサイズや材質により異なりますが、1540kg程度です。杉製のパレットは軽量な一方で、松製や南洋材製のパレットは重量があります。その分、耐久性にも優れている点が特徴です。


プラスチックパレットの重量


プラスチックパレットの重量は、一般的に525kg程度です。木製パレットと比較して軽量であり、フォークリフトやハンドフォークリフトを用いずに人の手で運搬可能なタイプもあり、輸送の効率が高まります。


パレットの耐荷重・重量を調べる際の注意点


パレットの耐荷重・重量を調べる際は、注意点2あります。過積載を防止し、安全に荷物を保管・運搬するためにはいずれも重要なので、それぞれ詳しく見ていきましょう。


温度や劣化具合によって変わることがある


パレットの耐荷重・重量は、温度や劣化具合によって変わることがある点には注意してください。

 

基本的にパレットは、常温環境下での使用が前提となっています。極度の高温・低温環境、乾燥した環境、湿度の高い環境下ではパレットの強度が著しく劣化する可能性があります。その結果、本来の耐荷重に耐えられずパレットが破損し、荷物もダメージを負うリスクがあるため気を付けてください。

 

またパレットが経年劣化すると、製造時と比較して耐荷重が低下します。破損やひび割れがあると耐荷重が変わるため、使用前に各パレットの保存状態を確認するのが重要です。


貿易の場合はコンテナの重量も考慮する


パレットを国際貿易で使用する場合は、パレットの耐荷重・重量だけでなく、コンテナの重量も考慮してください。国際輸送では、パレットに積んだ荷物をさらにコンテナに詰めて運ぶためです。

 

貿易や国際輸送に使用されるパレットの総重量は通常1パレット当たり約1,000kgに設定されています。これはパレットの耐荷重とリフトの性能、コンテナの最大積載量を基にしています。

 

一般的なサイズである1,100×1,100×1,000mmのパレットの場合20フィートコンテナには20パレット、40フィートコンテナには40パレットを積載可能です。しかし実際のところ、コンテナに最大積載重量の制限があるため、この数のパレットを積むことはできません。


パレットに荷物を積む際は、こうした要因も考慮した上で最適な積載重量に設定する必要があります。


【知っておきたい】パレットの材質ごとの特徴




ここからは、木製パレットとプラスチックパレットに分けて、パレットの材質ごとの特徴をご紹介します。パレットを選ぶ際の参考にしてください。


木製パレットの材質


一口に木製パレットといっても、その材質には、杉・松・南洋材などが挙げられます。それぞれの木材の材質や特徴などを詳しく解説します。




杉は日本特産の代表的な針葉樹で、北海道南部から屋久島にかけて分布しています。

日本中で伐採できる木材なので、製造コストが安く価格も抑えられている点がメリットです。引張強度や圧縮強度も十分で、加工性が高くパレットの原料に適しています。




パイン材とも呼ばれる松は、ロシアやカナダなどの寒冷地帯からインドネシアなどの赤道付近まで世界中に幅広く分布している針葉樹です。

 

杉と比較して松の寿命は長いため、パレットとしても長期的に使用できます。購入コストはかかりますが、耐久性が高く長期間使用できる点を考慮すると、コストパフォーマンスに優れているでしょう。


南洋材


南洋材は、東南アジアや太平洋諸国にかけて分布する広葉樹です。

 

南洋材のメリットには、他の樹種と比較して特に強度が高い点が挙げられます。寿命も長く、長期にわたって使用可能です。

 

価格は高い傾向にあるので、購入時は初期コストがある程度かかる点は念頭に置いてください。


プラスチックパレットの材質


プラスチックパレットの原料には、主にポリプロピレンやポリエチレンなどが用いられています。それぞれの材質の特徴を詳しく見ていきましょう。


ポリプロピレン


ポリプロピレン(PP)は、さまざまなプラスチック素材の中でも安価で密度が小さく、加工性に優れている点が特徴です。パレットに用いられるポリプロピレンは、プロピレンとエリテンを重合させたブロックコポリマー(ブロックPP)であり、耐衝撃性が高まっています。

 

ポリプロピレン製のパレットは水分や湿気の影響をほとんど受けないので、屋外での使用に適しています。耐薬品性に優れている反面、普通の接着剤では十分な接着効果を得られない点は考慮が必要です。


ポリエチレン


ポリエチレン(PE)は、エチレンを重合して得られる素材です。重合条件を調整すると、さまざまな特性を持ったポリエチレンを製造できます。

 

ポリプロピレンと同様に、加工性に優れておりパレットを製造するのに適した素材です。加えて耐水性と耐薬品性に優れており、屋外環境や厳しい化学的条件下でも優れた性能を発揮します。

 

ポリプロピレンと比較し剛性面で劣るものの、低温環境での耐衝撃性が高いため、冷凍倉庫ではポリエチレン製のパレットが用いられています。


まとめ


本記事では、木製パレット・プラスチックパレットの耐荷重と重量の目安、これらの数値の確認が必要な理由、注意点、材質ごとの特徴などを網羅的に解説しました。

 

耐荷重と重量を把握しておく目的は、荷物を安全かつ効率的に運ぶためだけではなく、過積載を防止し法律に違反するのを防ぐためです。耐荷重は温度や劣化具合によって変わる他、貿易の場合はコンテナの耐荷重・重量も考慮する必要がある点などに注意して、過積載を防ぎましょう

 

キーフェル株式会社では、さまざまなタイプのパレットを取りそろえております。新品・中古・レンタルまで対応しているため、お客さまのニーズにマッチする商品を見つけられるでしょう。さまざまな材質の木製・プラスチック製のパレットも取りそろえておりますので、パレットをお探しの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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