【基礎知識】木製パレットについて知りたい!特徴や規格・注意点まで詳しく解説
2023/05/11
基礎知識
物流現場などでは、必ずといってよいほど目にする木製パレット。
しかし、その特徴や規格、注意点などはあまり知られていないのではないでしょうか。
当記事では、日頃から当たり前のように使用されている木製パレットについて、あらためて詳しく解説していきます。
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木製パレットの特徴
木製パレットの特徴としては、その名の通り木材で作成されたパレットであり、リサイクルも可能なため、環境にも優しいことが特徴です。
十分な強度や耐荷重を持ち、生産、購入にかかるコストの低さなども合わせて、総合的なバランスの良さから、多くの現場で使用されています。
そのため、生産数も年間3,000万枚以上と他の種類含めたパレットの中で、最も生産されています。
木製パレットの規格
日頃から木製パレットを使用していても規格などについてあまり意識したことはないかもしれません。
この章では木製パレットの寸法や強度の規格に関して解説します。
寸法規格
木製パレットには「JIS Z 0604」で規格が定められており、寸法規格は下記の7種類となっています。
1,100mm×800mm
1,100mm×900mm
1,100mm×1,100mm
1,300mm×1,100mm
1,400mm×1,100mm
1,200mm×800mm
1,200mm×1,000mm
この中で最も標準的なサイズは1,100mm×1,100mmのパレットです。
一般的な現場などで使用されているものはこのサイズのものが多くなっています。
他に印刷、製品現場などで多く使用されているものは1,100mm×800mmのサイズです。
こちらはB版パレットなどと呼ばれることもあります。
強度
木製パレットには強度に関する厳しい基準が設けられています。
項目 |
内容 |
脚部圧縮強度 |
4mm以下 |
曲げ強度/たわみ率 |
2.5%以下 |
曲げ強度/残留たわみ率 |
0.5%以下 |
下面デッキボード強度/たわみ率 |
2.5%以下 |
落下強度/対角線変化率 |
3%以下 |
以上のような基準で、少し難しいかもしれませんが、このようなテストをクリアしたものが販売されているので、強度に関しても安心して使用することができます。
使用される木材
木製パレットに使用されている木材は大きく分けて針葉樹と広葉樹に分かれています。
供給量が多く比較的安価で販売されているのが針葉樹。
寿命が長く、強度も強い広葉樹は供給量も少ないため高価で販売されています。
木製パレットのメリット・デメリット
様々なメリットから数多くの現場で選ばれている木製パレット。
木製パレットにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
安価で購入できる
木製パレットは、他のパレットに比べ安く購入することができます。
生産時に、プラスチックパレットのような金型を必要としませんので、コストが抑えられ、価格も安価で購入することができます。
カスタマイズが可能
量販されているパレットには規格がありますが、必要に応じてオーダーメイドできるのが木製パレットの強みです。
生産に金型を使用しませんので、顧客の要望によって仕様を変え、専用パレットを作製することができます。
滑りにくい
木製パレットは材質上滑りにくくなっており、滑りやすく、崩れやすい紙製品の運搬に適しています。
補修が可能
いくつもの木材を組み合わせて作られているため、部分的な破損などでしたら木材の交換で修復が可能であり、耐久年数も伸ばすことができます。
高温、低温環境に適している
木製パレットは温度変化による影響を受けにくいため、厳しい温度環境での使用に適しています。
プラスチックなどのパレットですと高温・低温環境では劣化が進んでしまうため、過酷な環境であればあるほど木製パレットの需要は高くなります。
デメリット
木製パレットは水に弱く、外で保管されているものは腐食して強度が落ちてしまうことがあります。
一度濡れてしまうと、乾燥させても元の強度には戻ることはないため、使用できなくなってしまうこともあります。
害虫被害
海外から輸出された際に、パレットに害虫が発生しており、国内で生態系を乱してしまった事例があります。
海外へ輸出する際も熱処理を行うなどの害虫対策をしなければ、使用が許可されていません。
処分にはコストがかかる
木製パレットは産業廃棄物「木くず」として処分しなければなりません。
木製パレットの注意点
木製パレットを取り扱う上で必ず注意してほしい点を2点ご紹介します。
輸出の際には熱処理が必要
木製パレットを輸出に使用する際には、熱処理したものを使用しなければなりません。
その理由は、木製パレットに病害虫などが付着したままだと輸出先の国に病害をもたらしてしまうからです。
そのため世界80か国以上で、輸出の際に熱処理が必要とされています。
熱処理されたパレットには実施したことを証明する認証番号が印字され、提出を求められる証明書なども発行されます。
廃棄に関する注意点
木製パレットは、一般の事業ごみとして処分することはできません。
産業廃棄物の「木くず」として処分することが定められています。
そのため産業廃棄物業者へ処分を依頼しなくてはならず処分費がかかってしまいます。
ただ、使用可能なパレットに関してはパレット買い取り業者に買い取りしてもらうことで、廃棄コストをなくすことができます。
再利用可能なパレットの処分を考えているのならば、産廃処分よりも買い取りを考えてみたらいかがでしょうか。
まとめ
木製パレットの特徴や、普段あまり意識することない規格、注意点などを解説してきました。
・木製パレットはその需要の高さから、パレットの中では最も生産されている。
・性能に関しても厳密な規格が設けられており、クリアしたものだけが販売されている。
・補修しての再利用や、過酷な環境でも劣化しにくいなどのメリットが人気の理由である。
・処分時には産業廃棄物として処分しなければならない
・再利用が可能なパレットに関しては、買い取り業者を活用することで大幅なコスト削減につながる。
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