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物流パレットのサイズ・規格一覧|業界別で使用されるサイズや選び方について解説

物流パレットのサイズ・規格一覧|業界別で使用されるサイズや選び方について解説

2026/08/17

基礎知識

物流パレットは、荷物の保管や輸送、荷役作業に欠かせない物流機器です。パレットにはさまざまなサイズや規格があり、使用する業界や荷物の特徴に応じて適切なものを選ぶ必要があります。

パレットのサイズが適していないと、荷崩れや積載効率の低下、輸送コストの増加などにつながる可能性があります。そのため、日本や海外で使用される規格や業界ごとの特徴を理解した上で選定することが大切です。

本記事では、日本や海外で使用される主なパレットのサイズや規格、業界別で使用される主なサイズ、パレットを選ぶ際にサイズ以外で確認したいポイント、自社に適したパレットの選び方について分かりやすく解説します。

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日本のパレットのサイズ・規格

日本のパレットの規格には、JIS規格(Japanese Industrial Standards:日本産業規格)が用いられています。木製平パレットなら「JIS Z 0604」、金属製平パレットなら「JIS Z 0605」などのように規格が定められています(※)。

日本のパレットのサイズは、大きく標準サイズのものとその他のサイズのものに分けられるので、それぞれの概要を詳しく見ていきましょう。

※参考:国土交通省.「パレット標準化の現状と課題」.(参照2026-07-14).

標準サイズ

日本国内で広く普及している標準サイズは「1,100 × 1,100mm」です。「T11型パレット」や「イチイチパレット」とも呼ばれ、多くの物流現場で使用されています。

トラックの荷台や倉庫のラック、自動倉庫などは、このサイズを基準として設計されているケースが少なくありません。そのため、輸送設備や保管設備との適合性が高く、物流の効率化につながりやすいサイズとして広く採用されています。

その他のサイズ

標準サイズ以外のパレットのサイズ(長さ × 幅、もしくは長さ × 幅 × 高さ)には、以下が挙げられます(※)。

1300 × 1100mm
1400 × 1100mm
1200 × 800mm
1100 × 900 × 140mm
1200 × 800 × 144mm
1200 × 1000 × 144mm
1165 × 1165 × 150mm

※参考:国土交通省.「パレット標準化の現状と課題」.(参照2026-07-14).

※参考:一般社団法人日本パレット協会.「よくある質問」.(参照2026-07-14).

【押さえておきたい】パレットの標準化とは?

物流業界では、パレットサイズを統一する「標準化」の取り組みが進められています。企業ごとに異なるサイズを使用していると、輸送のたびに荷物を積み替える必要があるためです。

パレットのサイズを統一すると、企業間をまたぐ輸送でも積み替えの手間を減らしやすくなります。トラックの積載効率や倉庫の保管効率も向上し、輸送回数の削減によるコストダウンにもつながるでしょう。

また輸送回数の減少によって、CO2排出量の削減も期待されています。パレットの標準化は、物流全体の効率化を進める上で重要な取り組みといえるでしょう。

海外のパレットのサイズ・規格

海外では、地域によって主流となるパレットのサイズや規格が異なります。そのため、国際物流では輸出先に合わせたパレットを選ぶことが欠かせません。

日本国内で一般的に使用されている規格のまま輸出すると、現地の物流設備に対応できず、積み替えが必要になる場合があります。輸送をスムーズに行うためにも、地域ごとの代表的な規格を把握しておきましょう。

アジアや北米では「1,200 × 1,000mm」のISO規格のものが広く利用されています。またヨーロッパでは「1,200 × 800mm」のユーロパレット(EPAL規格)が一般的です。ユーロパレットはEUの規格に適合したパレットとして普及しており、多くの物流設備がこのサイズを前提に設計されています。

輸出入を行う際は、輸送先の地域で使用されている規格を事前に確認し、物流環境に適したパレットを選びましょう。

※参考:国土交通省.「諸外国におけるパレットの利用実態・事例調査」.(参照2026-07-14).

業界別で使用される主なパレットのサイズ

パレットのサイズは、業界によって一律ではありません。荷物の形状や重量、衛生管理など求められる条件が異なるため、それぞれの物流環境に適したサイズが選ばれています。

まずは、業界ごとに使用される代表的なパレットサイズを確認してみましょう。

業界 主なサイズ
食品業界 1,100 × 1,100mm
酒類業界 900 × 1,100mm
医薬品業界 1,100 × 1,100mm
化学業界 1,220 × 1,220mm
鉄骨造(4mm超) 31年
自動車業界 1,200 × 1,200mm、1,400 × 1,100mmなど

ここからは、それぞれの業界で採用されている理由について詳しく解説します。

食品業界

食品工場やスーパー向けの配送では、1,100 × 1,100mmの標準サイズが多く使用されています。冷凍・冷蔵倉庫のラックや物流センターの設備との互換性が高く、保管から搬送、配送まで効率的に運用しやすいためです。

また食品は配送頻度が高く、多品種・小口配送になるケースも少なくありません。標準サイズのパレットが使用されている背景には、荷役作業や積み替えをスムーズに行い、物流全体の効率化を図りやすいことが挙げられます。

酒類業界

酒類業界では、瓶ビールや清涼飲料をケース単位で運搬するため、900 × 1,100mmのパレットが代表的です。

ビールケースを6箱積載できるよう設計されており、正方形に配置すると荷崩れを防ぎながら安定した輸送を行いやすくなっています。

医薬品業界

医薬品業界では、1,100 × 1,100mmをベースとしたパレットが多く利用されています。標準サイズを採用することで、物流センターや保管設備との互換性を確保しやすく、荷役作業や搬送を効率化しやすいためです。

また医薬品は薬機法やGDP(医薬品の適正流通基準)に基づいた厳格な管理体制が求められます。パレット単位でトレーサビリティを確保しながら流通管理を行いやすいことも、標準サイズが広く採用されている理由の一つです。

化学業界

化学業界では、ドラム缶や薬品容器を安定して運搬するため、1,220 × 1,220mmなどの大型サイズが採用されている傾向にあります。大型の荷姿に対応しやすく、重量物でも安定して積載・搬送できるためです。

ドラム缶を4本隙間なく積載できるよう設計されており、荷姿に合わせたサイズを選ぶことで、輸送時の安定性や作業効率の向上につながります。

自動車業界

自動車業界では、エンジンやバンパーなど大型で重量のある部品を運搬するため、1,200 × 1,200mmや1,400 × 1,100mmなど規格外の大型サイズを使用するのが一般的です。

運搬する部品の大きさや形状に合わせてパレットのサイズを選定すれば、積載効率を高めながら安全な輸送を行いやすくなるでしょう。

パレットのサイズが合わないとどうなる?

パレットのサイズが自社の荷物や輸送先に適していないと、物流現場でさまざまなトラブルが発生する可能性があります。

ここでは、パレットサイズが合わない場合に起こりやすい代表的なリスクを確認していきましょう。

荷崩れのリスクが高まる

荷物とパレットのサイズが合っていないと、荷崩れが発生しやすくなります。例えば、荷物よりもパレットが小さい場合は、荷物がパレットからはみ出し、保管中や輸送中に荷崩れを起こす恐れがあるでしょう。

一方で、パレットが大き過ぎる場合も注意が必要です。輸送中にパレットが荷台の中で動いたり、荷物が横滑りしたりして、荷崩れの原因となる場合があります。

荷崩れは積載物の破損だけではなく、フォークリフトによる荷役作業やトラックの走行中に重大な事故につながる可能性もあるため、荷物に適したサイズを選ぶことが重要です。

積載効率が低下する

パレットのサイズがトラックの荷台や海上コンテナの寸法に合わないと、デッドスペースが生じます。その結果、1回で運べる荷物量が減り、輸送回数の増加につながるでしょう。輸送回数が増えると、燃料費や人件費などの物流コストも増加しやすくなります。

またサイズが大き過ぎる場合は倉庫の保管ラックや荷台からはみ出したり、予定していた数量を積載できなかったりするケースもあるでしょう。輸送効率を維持するためにも、輸送設備に適したサイズを選ぶことが大切です。

設備や荷役機器に対応できない

パレットサイズが物流設備に適合していないと、保管や荷役作業に支障が生じる場合があります。倉庫の保管ラックや自動倉庫は、特定のサイズを前提として設計されていることが多いためです。

サイズが異なると、倉庫の保管ラックからはみ出したり、保管スペースに収まらなかったりする可能性があります。またフォークリフトやハンドリフトの爪幅と合わない場合は、荷役作業の効率が低下するだけではなく、荷物の落下など事故につながる恐れもあります。設備全体との適合性を確認した上でパレットを選びましょう。

輸送コストが増加する

先述した通り、国内標準サイズのパレットをそのまま海外へ輸出すると、輸出先で使用されている規格に適合しない場合があります。規格が異なると、現地の倉庫設備や搬送機器でそのまま取り扱えず、国際標準サイズのパレットへ積み替える作業や再梱包が必要になることもあるでしょう。

こうした追加作業は時間や人件費がかかるため、結果として輸送コストの増加につながります。国際物流では、輸出先の規格を事前に確認した上でパレットを選ぶことが重要です。

パレットのサイズ以外に確認したいポイント

パレットを選ぶ際は、サイズだけを確認すればよいわけではありません。運搬する荷物や使用環境に合わせて、パレットの材質や形状も含めて総合的に判断することが大切です。

ここでは、サイズ以外に確認したいポイントとして、材質と形状について解説します。

パレットの材質

パレットにはさまざまな材質があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。用途や使用環境に適した材質を選べば、物流業務をより効率的に行えるでしょう。

ここからは、代表的な材質ごとの特徴を紹介します。

木製パレット

木製パレットは、比較的安価に調達しやすく、破損した場合も修理しやすい点が特徴です。国内外で広く流通しており、一般的には1,000kg程度の耐荷重を備えています。

幅広い物流現場で利用されていますが、湿気や水分に弱い点には注意が必要です。保管環境によっては虫害が発生する恐れもあるため、使用環境に合わせて選定しましょう。

プラスチック(樹脂)製パレット

プラスチック(樹脂)製パレットは、長期間使用しやすい材質です。軽量で耐水性に優れている、腐食しにくいといった特徴があります。洗浄もできるため衛生管理がしやすく、食品業界や医薬品業界で多く利用されています。

一方で、木製パレットと比べると初期コストは高くなる傾向にあるでしょう。長期的な耐久性や衛生性を重視する場合に適した選択肢です。

金属製パレット

金属製パレットは、スチールやアルミニウムで製造されており、高い耐荷重と耐久性を備えています。そのため、自動車部品などの重量物や、防火性が求められる現場で利用されることが多いです。

ただし、本体に重量があるので取り扱いには注意が必要です。また他の材質と比べると価格が高くなる傾向にあります。

紙(段ボール)製パレット

紙(段ボール)製パレットは、非常に軽量な点が特徴です。一度使用した後に回収をしないワンウェイ用途にも適しているため、輸出時などで利用されるケースがあります。また比較的低コストで導入できるので、必要なときに取り入れやすいといったメリットもあります。

一方で、湿気や水濡れに弱く、長期間の保管や繰り返し使用には向いていないので、用途に応じて使い分けるとよいでしょう。

パレットの形状

パレットには一般的な平型だけではなく、用途や荷物の特性に応じたさまざまな形状があります。運搬する荷物に適した形状を選ぶことで、作業効率や安全性の向上につながるでしょう。

代表的な形状は以下の通りです。

名称 特徴
ボックスパレット 壁面があり、荷物の落下を防ぎやすい
段積みにも対応している
メッシュパレット 通気性・視認性に優れている
小さな荷物の落下には注意が必要
ロールボックスパレット(カゴ車) キャスター付きで移動しやすい
小口配送に適している
ポストパレット 支柱によって荷崩れを防ぎやすい
段積みに適している
シートパレット 薄型で保管効率を向上できる
袋物の運搬に適している

自社に適したパレットの選び方

パレットの導入や見直しをする際は、1つの基準だけで判断するのではなく、複数の視点から検討することが大切です。先述したサイズや材質、形状などを踏まえ、自社の物流環境に適したパレットを選びましょう。

最後に、パレットを選ぶ際に意識したいポイントを3つ解説します。

荷物の大きさや特性に合わせる

まずは、積載する段ボールや製品の底面サイズ、重量を把握しましょう。荷物がパレットからはみ出したり、反対に余白が大きくなったりしないサイズを選ぶのが基本です。

その上で、荷物の特性に応じて材質や形状も検討しましょう。例えば、衛生管理が求められる場合はプラスチック製、重量物には金属製が適しています。また小さく不安定な荷物を運搬する場合は、ボックスパレットなどの形状も選択肢となるでしょう。このように、サイズ・材質・形状を総合的に判断することが重要です。

物流環境に合わせて選ぶ

パレットは荷物だけではなく、自社の物流設備との適合性も確認する必要があります。倉庫ラックの寸法やフォークリフトの爪幅、トラックの荷台寸法に対応しているかを事前に確認しましょう。

国内輸送が中心であれば、JIS規格の11型パレットを基準に選ぶケースが一般的です。一方、輸出を伴う場合は、ISO規格のものやユーロパレットなど、輸出先の規格に合わせると現地での積み替え作業を減らしやすくなります。

導入・運用コストとのバランスを考える

パレットを選ぶ際は、購入費用だけではなく、使用頻度や運用方法まで含めて検討することが大切です。まずは、どのような運用を行うのかを整理しましょう。

輸出などのワンウェイ用途であれば、比較的安価な紙製や木製が適しています。一方、社内や特定の取引先との間で繰り返し利用する場合は、耐久性の高いプラスチック製や金属製を選ぶと、長期的なコスト削減につながる可能性があります。

また初期費用を抑えたい場合は、中古パレットやレンタルサービスを活用するのも有効な選択肢です。

まとめ

パレットにはJIS規格をはじめ、海外で使用されるISO規格やユーロパレットなど、さまざまなサイズや規格があります。また食品や医薬品、化学、自動車など業界によって適したサイズは異なるため、荷物の特性や物流環境に合わせて選ぶことが重要です。さらに、サイズだけではなく、材質や形状、運用方法を含めて検討することで、より効率的で安全な物流体制を構築しやすくなるでしょう。

キーフェル株式会社では、新品・中古パレットやレンタルパレットをはじめ、物流現場に適したさまざまな物流機器を取り扱っています。パレットや物流機器の導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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