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倉庫保管料の相場はいくら? 計算方法や費用を抑えるためのポイントを分かりやすく解説

倉庫保管料の相場はいくら? 計算方法や費用を抑えるためのポイントを分かりやすく解説

2026/06/05

基礎知識

倉庫保管料は、荷物を預ける際に発生する基本的なコストであり、その仕組みや内訳を正しく理解しておくことが重要です。算定方法には坪建てやパレット建てなど複数の種類があり、さらに固定費と変動費、計算期間の違いによっても費用は大きく変わります。

本記事では、倉庫保管料の基本や相場、計算方法、コストを抑えるポイントを詳しく解説します。

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倉庫保管料とは? 物流倉庫にかかる費用の内訳

倉庫保管料とは、荷物を倉庫に預けて保管する際に発生する費用のことです。

倉庫保管料は物流コストの一部であり、物流に関わる費用は主に輸送費、保管料、輸送費、作業料の3つに区分されます。このうち保管料は、在庫量や保管期間、契約条件によって異なる点が特徴です。

また算定基準は坪建てやパレット建てなど複数の方法があります。適切な保管方法や契約形態を選ぶことが、コストの最適化につながるでしょう。

このように保管料は、企業ごとの運用によって差が出やすい項目で、近年はその水準自体も上昇傾向にあります。公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会の「2025年度 物流コスト調査報告書(速報版)」によると、保管費単価が増加した企業は54.8%にのぼっており、倉庫保管にかかるコストも全体の中で重要な要素の一つであることが示されています(※)。

※出典:公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会.「2025 年度 物流コスト調査報告書【速報版】」.“3) 物流コスト内訳の平均単価の傾向”.(2026-04-15).

倉庫保管料の算定基準

倉庫保管料の算定基準には、以下のようなものがあります。

坪建て
パレット建て
個建て
重量建て
容積建て

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

坪建て

坪建てとは、倉庫スペースを坪単位で区切り、1坪当たりの単価を基準に保管料を算出する方法です。この方式は「坪貸し」とも呼ばれ、多様な荷物を扱う現場で広く採用されています。

契約形態としては、使用した分だけ課金される従量型と、あらかじめ坪数を固定して契約する定額型があり、荷量の状況に応じて選択することが重要です。

なお、従量型の場合は、実際に使用している面積に応じて費用が決まるため、貨物の形状やサイズに左右されにくい点が特徴です。

パレット建て

パレット建てとは、フォークリフトなどで荷物を運搬する際に使用されるパレットを基準として保管料を算出する方法を指します。パレット1枚ごとに単価が設定されており、使用している枚数に応じて料金が決まります。

荷物はパレットに載せた状態で保管されるため、まとめて移動や管理ができ、入出庫作業の効率化につながる点が特徴です。また荷役の手間を軽減しやすく、作業時間の短縮にも寄与します。

個建て

個建てとは、倉庫に預ける荷物を1個単位で数え、それぞれに設定された単価を基に保管料を算出する方法です。あらかじめ1個当たりの料金が決められており、保管している数量に応じて費用が決まる仕組みとなっています。

主にサイズや形状がそろっている商品を扱う場合に適しており、計算がシンプルで管理しやすい点が特徴です。一方で、サイズがばらつく荷物ではスペース効率に影響が出る場合があります。

重量建て

重量建てとは、荷物の大きさではなく重さを基準にして保管料を算出する方法です。あらかじめ一定の重量当たりの単価が設定されており、預けている貨物の総重量に応じて料金が決まります。

液体や穀物などのように、形状よりも重量の影響が大きい貨物に適しており、サイズの把握が難しい場合にも利用されます。一般的には1kgや1トン単位で計算されるのが特徴で、総重量に応じて費用が変わる仕組みです。

容積建て

容積建てとは、荷物の占有する空間の大きさを基準に保管料を算出する方法で、縦・横・高さを掛け合わせた容積によって料金が決まります。単位には立方メートル(㎥)が用いられることが多く、大きくかさばる貨物やコンテナ輸送と相性の良い算定方式です。

重量よりも体積が大きい荷物に適しており、貨物の占有スペースに応じた形で保管コストを把握できる点が特徴です。またコンテナを利用する場合は、専用設備や作業が必要となるため、別途費用が加算されるケースもあります。

倉庫保管料を含む物流倉庫にかかる費用相場

物流倉庫にかかる費用は、大きく固定費と変動費に分かれて構成されており、それぞれで課金体系や相場感が異なります。

ここからは、それぞれの費用の内訳や相場について詳しく見ていきましょう。

固定費の相場

物流倉庫における固定費の相場は、契約内容や立地条件によって幅がありますが、一定の目安があります。例えば、倉庫保管料は坪単価で月額3,000円〜10,000円程度が一般的とされており、都市部ではさらに高くなる傾向があります。

基本料金は月額20,000円〜50,000円前後、業務管理料も同様に10,000円〜50,000円程度が目安です。これらは扱う商材や業務内容によって変わるため、条件に応じた確認が必要です。

変動費の相場

物流倉庫における変動費の相場は、作業内容ごとに異なりますが、おおよその目安があります。

例えば、入庫作業や検品は1個当たり10〜100円程度、ピッキングは10〜50円前後、梱包作業は150〜300円程度が一般的です。またコンテナからの荷下ろしにあたるデバンニングは20,000円〜35,000円、配送料は1個当たり400〜1,500円程度が目安とされています。

これらの費用は扱う商品や業務内容などの条件によって大きく差が出る点が特徴です。

倉庫保管料の計算方法

倉庫保管料の計算方法は、保管期間の区切り方によって異なり、主に1期制・2期制・3期制といった方式に分類されます。これらは月内のどのタイミングで入出庫が行われたかによって料金の計算方法が変わる仕組みであり、保管料の算出に大きく影響します。

それぞれの計算方法を詳しく見ていきましょう。

1期制

1期制とは、1カ月を一つの計算期間として設定し、その期間内で最も多かった在庫量を基準に保管料を算出する方法です。月内のピーク在庫に単価を掛け合わせることで費用が決まる仕組みで、在庫管理を月単位でシンプルに把握できる点が特徴といえるでしょう。

例えば、最大在庫が500個で単価が8円の場合、500 × 8で4,000円が保管料です。一方で、一時的な在庫増加がそのまま費用に反映されるため、在庫量の変化が大きい運用ではコストが高くなりやすい傾向にあります。

2期制

2期制とは、1カ月を前半と後半の2つの期間に分け、それぞれの期間ごとに在庫量を基に保管料を算出し、合計する方法です。一般的には1日から15日までを第1期、16日以降を第2期とするケースが多く見られます。

例えば、第1期の在庫が400個、第2期が200個で単価が9円の場合、(400 × 9)+(200 × 9)で合計5,400円です。期間ごとに区切って計算するため、月内の在庫量に差がある場合でも、1期制より実態に近い形で費用を反映できます。

3期制

3期制とは、1カ月を3つの期間に分割し、それぞれの期間ごとに在庫量を基に保管料を算出し、合計する方法です。一般的には1日〜10日、11日〜20日、21日以降のように区切られることが多く、より細かく在庫の推移を反映できます。

例えば、第1期が250個、第2期が180個、第3期が220個で単価が8円の場合、(250 × 8)+(180 × 8)+(220 × 8)で合計5,200円となります。期間を細分化することで、在庫変動に応じた費用計算が可能となる点が特徴です。

倉庫保管料などを抑えるための3つのポイント

ここでは、倉庫保管料などの物流コストを抑えるための以下の3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。

保管効率を上げる
立地条件を確認する
業務内容を見直す

保管効率を上げる

倉庫保管料を抑えるためには、保管効率の見直しが重要です。契約しているスペースが広くなるほど費用は増加するため、実際の在庫量に対して過不足のない面積で運用することが求められます。そのためには、取扱商品の種類や出荷量の傾向を基に在庫量を把握し、適切なスペースを見極めることが必要です。

また倉庫内のレイアウトが最適化されていない場合、無駄な空間が生じている可能性もあります。保管効率を高めるには、パレットやラックといったマテハン機器を取り入れるのも有効です。これらを適切に活用し、配置の見直しや積み重ねによる立体活用を行うことで、同じ面積でもより多くの荷物を保管できるようになります。

立地条件を確認する

倉庫保管料を抑えるには、倉庫の立地条件を見直すことも有効です。倉庫の賃料は地域ごとの地価に大きく左右されるため、同じ規模でも立地によって固定費に差が生じます。特に都市部は利便性が高い一方でコストも上昇しやすく、郊外や地方に移すことで保管料を抑えられる可能性があります。

ただし、立地を変更すると配送距離が伸びることで輸送費が増加する場合もあるため、保管料だけではなく輸送コストも含めて全体のバランスを考慮することが重要です。

業務内容を見直す

物流コスト全体を抑えるには、倉庫内で行われている業務内容の見直しも重要です。変動費には検品やピッキング、梱包、デバンニングなどの作業費用が含まれており、工程が多いほどコストが増加する傾向があります。

そのため、必要以上の検品作業や過剰な梱包が行われていないか、作業動線に無駄がないかを確認することが求められます。工程の見直しにあわせてマテハン機器を活用することで、作業時間の短縮や人員負担の軽減につながる場合もあるでしょう。

業務工程を整理し効率化することで、作業時間や人件費を抑えながら全体のコストを低減につながります。

まとめ

倉庫保管料は、坪建てやパレット建てなどの算定方式の違いに加え、保管期間や在庫量、契約条件によって異なります。そのため相場を把握する際は、単価だけではなく、どのような基準で料金が決まるのかまで確認しておくことが大切です。また1期制や2期制といった計算方法によっても支払額は変わるため、自社の在庫状況に合った方式を選ぶことが重要です。

さらに、保管効率の向上や立地条件の確認、業務内容の見直しを行うことで、無駄なコストを抑えながら適切な運用につなげられます。

キーフェル株式会社では、保管効率の改善に役立つマテハン機器やラック、パレットなどを幅広く取り扱っています。倉庫設備の見直しをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

https://kiefel.co.jp/

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