シートパレットとは? 特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説
2026/05/29
基礎知識
物流・運送業界において、荷物の保管や積み込みを効率良くするためにはパレットの活用が欠かせません。パレットにはさまざまな種類があり、その中の一つに「シートパレット」というものがあります。
シートパレットは一般的なパレットと形状が異なるため「どのような場面で使うの?」「注意すべきことはあるの?」と疑問を持つ方も少なくありません。
本記事では、シートパレットの基本情報やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。自社の荷物や運用に合うかを検討するヒントとして、ぜひお役立てください。
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シートパレットとは?
シートパレットとは薄いシート状のパレットで、スリップシートと呼ばれることもあります。
ここでは用途・素材・サイズ・運び方の順に解説します。必要に応じてシートパレットを選択できるよう、基本的な情報を確認していきましょう。
用途
シートパレットは、荷物を積み上げて扱う際に使われるのが一般的です。主に、米袋や肥料袋、段ボール箱などを扱う際に使用します。
荷物の下に敷いたり、荷物の間に挟んだりして使用することで、荷崩れや荷滑りを抑える役割があります。またシートの厚みが薄く保管効率・積載率に優れているため「倉庫の高さをより活用したい」「積載効率を見直したい」といった課題に対しても効果的です。
さらにシートパレットは他のパレットと比べて、低コストで購入できることが多いため、使い方によっては長期的なコストの見直しに役立つ可能性があります。
素材
シートパレットの素材には、主に特殊なクラフト紙や合成樹脂が用いられています。
これらは水洗いが可能で清潔さを保ちやすいため、衛生管理が求められる医薬品や食料品、化学品、家電製品などを扱う業界で導入されているのが特徴です。
最近では段ボール製のものもあります。使い捨ての運用ができるため、回収や保管の手間を抑えたい場面でも取り入れやすいでしょう。また段ボール製のシートパレットはリサイクルが可能なので、環境負荷の軽減につながるのもポイントです。
サイズ
シートパレットに限らず、パレットのサイズは国や荷物の特性によって異なります。
日本で使用されているパレットは「JIS規格」を基準としており、1,100mm × 1,100mm(T11型)が一般的なサイズとして知られています。
実際に利用する際は、積載する荷物の種類に合わせて適切なパレットのサイズを選ぶ必要があります。
運び方
シートパレットで荷物を運ぶには、専用のアタッチメントを装着したフォークリフトを使用する必要があります。具体的な運び方は以下の通りです。
- フォークリフトでシートパレットの端をつかむ
- 荷物をシートパレットごと引き寄せて積載台に載せるむ
- 荷物を押し出しながらフォークリフトを後退させる
- 荷物をシートパレットごと降ろす
なお運用によっては「シートセーブ」と呼ばれる荷物だけを降ろす方法もあります。
シートパレットのメリット

シートパレットには、さまざまな特徴があります。
どのようなメリットがあるのかを押さえておくと、導入を検討する際の判断や運用設計がしやすくなるでしょう。ここからは現場の課題に合わせて取り入れられるよう、シートパレットの主なメリットを4つ紹介します。
軽量で扱いやすい
シートパレットは特殊クラフト紙や合成樹脂で作られているため、一般的な木製やプラスチック製のパレットと比べて軽量です。
少量の荷物であれば、フォークリフトを使わずに手で簡単に持ち運べます。パレットの準備や回収作業における作業負担が軽減されるため、誰にでも扱いやすいのが特徴です。
保管スペースを節約できる
シートパレットのメリットの一つが、パレットの薄さによる省スペース効果が高いことです。
シートパレットはわずか数ミリ程度の厚さしかありません。そのため、使用しないときにパレットを重ねてもかさばらず、倉庫の保管スペースを節約できます。
また輸送時はパレットの体積が減る分、荷物の積載量を増やせるので、積載効率の向上が期待できるでしょう。
衛生管理に適している
木製のパレットは使用環境によって、木くずが出たりカビや害虫が発生したりするリスクがあります。しかしシートパレットは、樹脂製であれば汚れた場合に水洗いが可能な他、雑菌などの繁殖が抑えられます。
そのため、異物混入を嫌う食品業界や医薬品業界など、衛生面が重視される現場でも安心して利用できます。
一定の耐久性がある
樹脂製のシートパレットは、繰り返し使用しても強度が落ちにくいです。
また紙製のパレットでも木材と同じくらいの強度を持つ「ハイプルエース」という強化ダンボールを用いれば、重量のある荷物を積めます。
ただし、紙製のシートパレットは水気や湿気に弱いため、屋外や結露しやすい場所での保管には向きません。現場の環境に合わせて適切な素材を選ぶことが大切です。
シートパレットのデメリット

シートパレットは便利な特徴がある一方で、運用環境によっては使いにくさを感じる部分があります。
導入後の手戻りや追加コストを防ぐため、あらかじめデメリットを確認しておきましょう。
装置付きのフォークリフトが必要になる
シートパレットには一般的なパレットのようにフォークリフトのツメを差し込む隙間がないため、通常のフォークリフトではそのまま運べません。
シートパレットを使用して荷物を運ぶには「プッシュプル」という専用の装置を取り付けたフォークリフトを使用する必要があります。
設備が整っていない現場ではフォークリフトによる荷下ろしができないため、スタッフ自ら手作業をする手間が発生する点が大きなデメリットといえるでしょう。
重い荷物には向いていない
シートパレットは、木製や金属製のパレットに比べると強度が劣り、耐荷重が低い傾向があるため、重量のある荷物を扱うのには向いていません。
中でも紙製のシートパレットは、湿気が多い場所や雨に濡れる場所などの保管環境によっては強度が落ちてしまうため、シートパレットそのものが破損するリスクがあります。重い荷物を扱う際は、強化ダンボールや樹脂製のパレットを使用するなど、適切なものを選ぶことが大切です。
追加費用が生じることがある
シートパレットを新たに導入する際にはフォークリフトや専用のアタッチメントが必要なため、追加費用が生じることがあります。
また荷物の形状に合わせてシートパレットを新しいサイズで作成する場合は、金型代などの初期費用が加算されるケースがあります。既存のシートはサイズ変更が難しいため、異なる寸法の荷物を扱う場合には、その都度新しく購入する必要があるでしょう。
さらにシートパレットを扱う際のリフトの操作は、通常よりも難易度が高いため、作業員の教育コストがかかることがあります。納品先に設備が整っていない場合は、通常のパレットへ載せ替えるための余分な人件費や作業時間が発生する場合があるので注意が必要です。
まとめ
シートパレットは、荷物をまとめて扱いやすくし、保管スペースの節約や運搬業務の効率化に役立つ資材です。一方で運ぶ際に専用の装置が必要になったり、荷物との相性があったりするため、現場の環境や用途に合わせて適切に使用することが求められます。
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シートパレットを取り入れたい方はもちろん、不要になったパレットを処分したい方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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