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物流パレットのサイズ一覧を紹介!日本のパレット規格と業界別のサイズもチェック|中古パレット(木製、プラスチック等)の買取・販売はキーフェルへ

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物流パレットのサイズ一覧を紹介!日本のパレット規格と業界別のサイズもチェック

物流パレットのサイズ一覧を紹介!日本のパレット規格と業界別のサイズもチェック

2024/07/09

基礎知識

物流業界で欠かせないマテハン機器である物流パレット。用途に合わせて素材や形状を選ぶのはもちろん重要ですが、業界ごとに荷物の特徴が異なるためサイズもしっかり選定する必要があります。

そこで本記事では、物流パレットのサイズ一覧や日本のパレット規格、業界別のサイズなどをご紹介します。記事後半では、パレットの素材ごとの種類やどのように選べばよいのかなどもご紹介するので、パレットをお探しの方はぜひ参考にしてください。

日本のパレットのサイズ・規格

日本のパレットの規格には、JIS規格(Japanese Industrial Standards:日本産業規格)が用いられています。木製平パレットなら「JIS Z 0604」、金属製パレットなら「JIS Z 0604」などのように規格が定められています(※)。

日本のパレットのサイズは、大きく標準サイズのものとその他のサイズのものに分けられるので、それぞれの概要を詳しく見ていきましょう。

※参考:国土交通省.「パレット標準化の現状と課題」

標準サイズ

日本のパレットの標準サイズは、JIS規格に基づくと、「JIS Z 0601」で1100×1100×144mmです。

「T11型パレット」「イチイチパレット」とも呼ばれます。多くの業界で用いられているサイズであり、汎用性が高い点が特徴です(※)。

※参考:国土交通省.「パレット標準化の現状と課題」

その他のサイズ

標準サイズ以外のパレットのサイズ(長さ×幅、もしくは長さ×幅×高さ)には、以下が挙げられます(※)。

 1300×1100mm
 1400×1100mm
 1200× 800mm
 1100×900×140mm
 1200×800×144mm
 1200×1000×144mm
 1165×1165×150mm

※参考:国土交通省.「パレット標準化の現状と課題」

※参考:一般社団法人日本パレット協会.「よくある質問」

【押さえておきたい】パレットの標準化とは?

パレットのサイズがばらばらだと、「効率的に運搬できない」「サイズごとに管理する手間がかかる」「保管スペースを有効活用できない」などさまざまな問題が生じます。そこで取り組まれているのが、パレットの標準化です。

パレットの標準化とは、パレット規格を制定し、それを普及させる行為です。国内で最も生産・利用されている「T11型パレット」「イチイチパレット」ですら全体の32%分と、標準規格の統一がまだ進んでいないのが現状ですが、以下のようなメリットがあります。

 限られた資源とエネルギーを効率的に利用できるため、パレットの稼働率が高まる
 パレット利用により得られる利点とかかるコストを社会全体で享受・分担できる
 パレットの保管・輸送・メンテナンスなどの資源を最適化できる

海外のパレットのサイズ・規格

海外では、国ごとに異なる主要なルールメーカーが存在します。海外のサイズ・規格の概要は、以下の表の通りです(※)。

国・地域 主要なルールメーカー 主なサイズ
ヨーロッパ 国際鉄道連合(UIC)の後援を 受けた欧州の鉄道会社 1200×1000mm
1200×800mm
アメリカ GMA(食品製造業協会)の標準パレットが普及 48×40inch
(1219×1016mm)
オーストラリア C社 HEPなどのレンタル各 1165×1165mm
中国 国家標準化管理委員会配下の中国物流標準化技術委員会 1200×1000mm
1200×800mm
1100×1100mm
韓国 韓国パレットプール、政府 1100×1100mm

※参考サイト:国土交通省.「諸外国におけるパレットの利用実態・事例調査」

業界別のパレットサイズ一覧


業界ごとに取り扱う商品に特徴があるので、使用されているパレットに違いがあるのが特徴です。業界ごとによく使用されているパレットは、以下の表を参考にしてください(※)。

業界 パレットサイズ 備考
酒類業界 1100×900mm ビールケースを6箱積載できる。
プラスチックパレットが一般的。
食品業界 1100×1100mm
1200×1000mm
プラスチックパレットが一般的。
医薬品業界 1100×1100mm アルミニウム製が一般的だが、GMPの関係でプラスチック製も用いられるようになっている。
化学業界 1220×1220mm ドラム缶4本を積載できる

それぞれの業界とパレットとの関係性を解説します。

※参考:国土交通省.「パレット標準化の実態調査」

酒類業界

酒類業界で使用されているのが、「ビールパレット」とも呼ばれる、ビールケースを6箱積載できる1100×900mmのパレットです。洗浄して繰り返し利用することを想定して、一般にプラスチックパレットが採用されています。

食品業界

食品業界では、1100×1100mm、1200×1000mmサイズのパレットが広く利用されています。酒類業界で利用されるパレットと同様に、プラスチックパレットが一般的です(※)。

医薬品業界

医薬品業界では、1100×1100mmサイズの標準パレットが広く採用されています。素材には、洗浄でき衛生状態を良好に保ちやすく、かつ錆びにくいアルミニウムが用いられるのが一般的です。

GMP(Good Manufacturing Practice:医薬品の製造管理及び品質管理の基準)により、プラスチック製パレットも利用されつつあります。

化学業界

化学業界では、ドラム缶4本を積載できる1220×1220mmサイズのパレットが一般的に用いられています。

パレットの素材には何種類ある?

一口にパレットといっても、その種類はさまざまです。主に以下の種類が挙げられます。

1. 木製パレット
2. プラスチック製パレット
3. 金属製パレット
4. 紙製パレット

それぞれの素材の特徴を詳しく見ていきましょう。

1.木製パレット

木製パレットとは、主に木材を主材料とするパレットです。国産・輸入木材のスギ・マツ(パイン材)・ツガなどの針葉樹系の他、南洋材の混合材(広葉樹)など原料に用いられています。一般社団法人日本パレット協会の資料では、2022年度は約3,500万枚の木製パレットが製造されており、プラスチック製・金属製・紙製パレットを含む数あるパレットの中でも、最多の生産枚数です(※)。

木製パレットの特徴は、組み立てに時間がかからず原料費も抑えられているため、コストパフォーマンスに優れている点です。また一般的なパレット規格に適合させるようにカスタマイズできるため、部分的な損傷であれば比較的簡単に修理できる点もメリットに挙げられます。

実際に使用する際は、水分や湿気に弱く、こうした環境下で長期間使用する場合は腐食が進む点には注意が必要です。加えて、木製パレットを輸出する際は熱処理や薫蒸処理が必要になる点も念頭に置いておきましょう。

※参考:一般社団法人 日本パレット協会.「パレットについて | JPA」

2.プラスチック製パレット

プラスチック製パレットは、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などの合成樹脂から製造されるパレットです。木製パレットに次ぐ生産枚数を誇り、2022年は約1,600万枚製造されています(※)。

プラスチックパレットは、軽量で取り扱いやすい点が特徴です。多くの荷物を一度に運搬でき、積み込みや積み下ろしの作業をスムーズに実行できます。また、耐水性と耐化学薬品性にも優れている点が特徴です。湿気や化学薬品が影響する環境下でも安心して使用できるため、医薬品や食品業界での需要が高くなっています。

一方で、オーダーメイドのサイズを製造するのはコストがかかる他、部分的な破損で修理しづらい点には注意が必要です。

※参考:一般社団法人 日本パレット協会.「パレットについて | JPA」

3.金属製パレット

スチールパレットとも呼ばれる金属製パレットは、一般にスチールやアルミニウムなどの金属を原料に製造されます。2022年の生産枚数は約190万枚と、木製・プラスチックパレットと比較すると少なめです(※)。

金属製パレットの特徴は、その耐久性の高さです。重量のある荷物を運搬・保管する際に適しており、強度も高く破損しにくいため長期にわたってその性能を維持できます。洗浄しやすく衛生状態を良好に保てるため、食品業界や医薬品業界で高い需要があります。

一方で、購入コストや製造コストが高価になりがちです。

※参考:一般社団法人 日本パレット協会.「パレットについて | JPA」

4.紙製パレット

紙製パレットとは、紙や段ボールを原料に製造されるパレットです。2022年の生産枚数は約177万枚と少なめですが、軽量で環境負荷の小さいマテハン機器として近年注目されつつあります。

紙パレットはリサイクル可能な素材から製造されているため、環境負荷を低減できる点がメリットです。SDGsへの取り組みや、持続可能な物流の実現を推進したい企業にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

ハニカム構造など特殊な技術を用いることでそれなりの強度を付加できますが、木製・プラスチック製・金属製のパレットと比較して、耐久性は劣ります。

※参考:一般社団法人 日本パレット協会.「パレットについて | JPA」

パレットはどうやって選ぶ?


パレットを選ぶ際は、「繰り返し使うか一度きりか」「積載する荷物に適しているか」を基準に選ぶとよいでしょう。それぞれのポイントを詳しく解説します。

繰り返し使うか一度きりか

まずは、パレットを繰り返し使うのか、一度きりの使用なのかを考えます。

繰り返し使う場合は、繰り返しの使用を想定したリターナブルパレットを使いましょう。耐久性が高く腐食しないことを前提としているので、金属製・プラスチック製パレットまたは木製パレットが用いられます。

一方、一度きりの使用に適しているのは、ディスポーザブルパレット(ワンウェイパレット)です。耐久性よりもコストパフォーマンスが求められるので、段ボール製・紙製・プラスチック製のパレットが用いられます。

積載する荷物に適しているか

積載する荷物に応じて、使うパレットを選定するのも重要です。以下のポイントを参考に選びましょう。

 重量がある荷物を乗せるとき
 商品の重さが決まっていないとき
 軽量で量が多い荷物を載せるとき
 環境に配慮したパレットを使いたいとき

重量がある荷物を載せるとき

重量がある荷物を載せる際は、耐久性の高い金属製・プラスチック製のパレットを使用するとよいでしょう。

商品の重さが決まっていないとき

商品の重さが決まっていない場合は、コストパフォーマンスに優れていて、かつ汎用性の高い木製パレットやプラスチックパレットなどが適しています。

軽量で量が多い荷物を載せるとき

食品・農作物などの軽くて量が多い荷物を載せる際は、コストパフォーマンスに優れ、かつ効率的に大量に輸送できる木製パレットや紙製パレットなどが適しています。

医薬品など特に衛生状況を良好に保つ必要があるものは、繰り返し洗浄でき耐久性にも優れている金属製パレットを使用するとよいでしょう。

環境に配慮したパレットを使いたいとき

SDGsや環境への取り組みを意識している場合は、リサイクル可能な素材からできているプラスチック製パレットや紙製パレット、段ボール製のパレットなどがおすすめです。

まとめ

日本のパレットの規格にはJIS規格が用いられており、標準化が進められています。1100×1100×144mmサイズのパレットが一般的ですが、業界によって最適なものは異なるので、これらの事情も考慮して選びましょう。その際は、パレットごとの素材の特徴や選び方のポイントを把握しておくことが重要です。

キーフェルト株式会社では、さまざまな材質と形状のパレットを取り扱っており、新品・中古販売や買い取り、レンタルと幅広いお客様のニーズに対応しています。パレットをお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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