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パレット輸送とは? メリット・デメリットを分かりやすく解説|中古パレット(木製、プラスチック等)の買取・販売はキーフェルへ

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パレット輸送とは? メリット・デメリットを分かりやすく解説

パレット輸送とは? メリット・デメリットを分かりやすく解説

2024/05/02

基礎知識

荷物の輸送・保管方法にはさまざまな道具や器具が用いられていますが、その中でも作業効率化や生産性向上、従業員の負担軽減に欠かせないのがパレットです。このパレットを用いる輸送方法はパレット輸送と呼ばれ、物流業界では広く採用されています。

 

物流業界に参入しようと考えている方や、物流事業を拡大していこうと考えている方は、パレットの購入が必要となるでしょう。パレット輸送を効果的に活用するためには、概要や特徴、用いられる道具の種類ごとの用途、メリット・デメリットを正確に把握しておくことが欠かせません。

 

そこで本記事では、パレット輸送の概要や素材・形状ごとの種類などを解説します。記事後半では、パレット輸送のメリット・デメリットもご紹介するので併せて参考にしてください。


パレット輸送とは?


パレット輸送とは、荷役台であるパレットを用いた輸送方法です。倉庫や工場での荷物の保管・移動、海上コンテナやトラックを用いた輸送、物流センターでの荷物搬送などに用いられており、作業効率化と生産性向上、負担軽減などを目的に導入されています。荷物の積み込みや、輸送保管を効率化できる、荷物をダメージから守ったり、重い荷物でもスムーズに運べたりする点がメリットです。

 

一口にパレットといっても、素材・形状ごとにさまざまな種類があり、用途や予算に応じて使い分けることが重要です。例えば、コストパフォーマンスを重視し1回のみの使用を想定している場合は紙パレット、液体を輸送する場合はタンクパレットが適しています。


パレットの素材ごとの種類




パレットには、以下に挙げるようさまざまな素材があります。


      木製パレット

      プラスチックパレット

      金属パレット

      紙パレット

 

素材ごとのパレットの特徴や、どのようなシーンで用いられているかを詳しく見ていきましょう。


木製パレット


木製パレットは、木材を主材料とするパレットです。国産・輸入木材のスギ・マツ(パイン材)・ツガなどの針葉樹系の他、南洋材の混合材(広葉樹)などから製造されており、国内のみならず海外でも広く普及しています。

 

一般社団法人日本パレット協会の資料によると、2022年度は約3,500万枚の木製パレットが製造されました。これは後述するプラスチックパレットや金属パレット、紙パレットを含む数あるパレットのうち、最も多い生産数です

 

木製パレットがこれだけ普及しているのは、他の種類のパレットと比較してコストパフォーマンスに優れている点が挙げられるでしょう。木製パレットは組み立てに手間がかからず、生産コストを抑えられます。流通しているパレット規格に合わせたカスタマイズが可能であり、部分的な損傷は簡単に修理できるところも利点です。

 

一方、木製パレットのデメリットには、水分や湿気に弱く、湿度の高い環境下で長期間使用すると腐食が進む点が挙げられます。加えて海外から商品と共に輸入された木製パレットに害虫が発生し、輸出先の生態系のバランスを崩した事例もあるため、熱処理や消毒などの手間がかかる点もデメリットです。


プラスチックパレット


プラスチックパレットは、主にポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などの合成樹脂から製造されるパレットです。2022年度の生産枚数は約1,600万枚であり、木製パレットに次ぐ生産規模を誇ります。

 

プラスチックパレットのメリットは、木製パレットと比較して軽量であり、取り扱いが容易な点です。素材やサイズにより細かい数値は異なりますが、木製パレットの総重量が1540kg程度なのに対し、プラスチックパレットは525kg程度となっています。

 

そのため一度に多くの荷物を運ぶことができ、荷物の運び入れや搬送、積み下ろし作業をスムーズに実施することが可能です。重量が軽いことで、輸送にかかるコストとエネルギーを節約することもできます。

 

またプラスチックパレットは、耐久性・耐水性・耐薬品性優れている点もメリットです。木製パレットと比較して湿度や化学物質の影響を受けづらく、衛生的な環境が必須な医薬品産業や食品産業で高い需要があります。化学的に合成した素材のため、木製パレットのように害虫やカビが発生するリスクも少なく済みます


金属パレット


金属パレットはスチールパレットとも呼ばれており、一般にスチールやアルミニウムなどの金属が原料に用いられています。2022年の生産枚数は約190万枚であり、木製・プラスチックパレットと比較して少なめです。

 

金属パレットは数あるパレットの中でも特に耐久性が高く、重量のある荷物を輸送する際に優れた性能を発揮します。強度も非常に高く破損しにくいため、長期にわたってその性能を維持する点もメリットです。


また、耐薬品性にも優れており、木製パレットや紙パレットが適さない環境下でも使用可能です。

 

さらに、洗浄しやすく衛生的な状態を保ちやすい点もメリットに挙げられます。そのため、医薬品業界や食品業界で高い需要があります。

 

一方で、製造コストがかかる分、購入費用も高い傾向にある点がデメリットです。丈夫ではあるものの、破損した場合は簡単に修理できないため、メンテナンスコストもかかります。

 

また、金属パレットは重量があり、ものによっては滑りやすい仕様となっているケースがあるため、積み重ねには適していません。


紙パレット


紙パレットとは、紙や段ボールを原料とするパレットです。軽量かつ環境負荷の小さいマテハン機器として、近年注目を集めています。2022年の生産量は、約177万枚です。

 

紙パレットは、段ボールや再生紙などのリサイクル可能な素材から製造されているため、環境への負荷を最小限に抑えられます。SDGsに関する取り組みを推進していたり、持続可能な物流と環境保護の両立を目指していたりする企業にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。

 

また特定の輸送条件や製品に合わせてサイズを調整できるといった、カスタマイズが容易な点も紙パレットを利用する利点の一つで。紙パレットは基本的に強度が心配されがちですが、ハニカム構造など特殊な技術を用いることで、それなりの強度を持たせることが可能です。


パレット輸送のメリット




パレット輸送のメリットには、以下が挙げられます。

 

      荷役作業を効率化できる

      荷物の保管・管理が楽になる

      荷物の破損を防げる

      力仕事を減らせる

 

それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。


荷役作業を効率化できる


パレットを用いると、荷物の積み込みや積み下ろしの作業が格段に効率化できます。特に、手作業で行う場合と比較したの生産性の違いは顕著であり、荷役作業の効率が大幅に向上します。

 

作業時間を短縮できるため、作業者の負担を軽減させることが可能です。


荷物の保管・管理が楽になる


荷物の保管・管理が楽になる点も、パレット輸送のメリットです。パレットを使用することで、荷物を一括でまとめて管理しやすくなります。

 

またパレット単位で商品を分けておけば、搬出作業もスムーズに実施できます。


荷物の破損を防げる


荷物をばら積みして、一つひとつ手作業で積み込み・積み下ろしすると、物理的な接触が多くなり損傷や破損のリスクが高まります。輸送時も安定性に欠けるため、転倒により荷物が傷く可能性もあるでしょう。

 

その点パレット輸送なら、パレットに積んだ後はフォークリフトやハンドリフトを用いるため、直接触れることはなく損傷や破損のリスクを抑えられます。安定性も高まるため、輸送時の荷崩れや衝撃から荷物を守ることができます。


力仕事を減らせる


パレットの積み込み・積み下ろしは、基本的に機械を用いて行います。

手作業で行う必要がないため、力仕事が減る点もパレット輸送のメリットです。


パレット輸送のデメリット


パレット輸送はメリットだけではなく、デメリットも存在します。パレットを活用するには、これらも押さえておく必要があります。

 

パレット輸送の主なデメリットは、以下の通りです。

 

      フォークリフトの操作に慣れた職員が必要となる

      パレットの回収作業が発生する

      トラックへの積載率が低下する

 

それぞれのデメリットと対策などを詳しく見ていきましょう。


フォークリフトの操作に慣れた職員が必要になる


パレットは、人の手で持ち運ぶことも可能ですが、作業効率や生産性が大きく低下します。そのため、フォークリフトなどの輸送機器を用いることが前提となっています。フォークリフトを運転するには、免許が必要であり、専門の講習を受けた有資格者でなければ操作できません。

 

パレット輸送を実施するには、こうした輸送機器の操作に慣れた職員が必要になるため、人員を確保しなければならない点がデメリットに挙げられるでしょう。


パレットの回収作業が発生する


納品先に商品と共にパレットを輸送した後は、そのパレットを回収する手間が発生します。輸送を依頼した運送業者に回収まで依頼できますが、その場合は別途費用がかかる可能性がある点は念頭に置いてください。

 

なお、1回きりの使用を想定したワンウェイパレット(ディスポーザブルパレット)の場合は、その限りではありません。使い捨てパレットとも呼ばれるタイプで、製品の一方向輸送に適したものです。主に段ボールや紙製、製のパレットが用いられており、コストも抑えられています。


トラックへの積載率が低下する


パレット輸送では、トラックへの積載率が低下する点には注意が必要です。トラックに積載するのは荷物だけではなく、パレットもあるためその体積を考慮しなければなりません。

 

バラ積み輸送では荷台を目一杯使って1台分で輸送できていても、パレットを用いると複数台必要になるケースもあります。サイズごとに積載効率は異なるので、荷台の容積、パレットの体積などからどの程度積められるかを計算してください。


まとめ


本記事では、パレット輸送の概要や用いられる道具の特徴、メリット・デメリットを網羅的にご紹介しました。

 

パレット輸送とは、荷役台であるパレットを用いた輸送方法であり、倉庫や工場内の移動、海上コンテナやトラックを用いた輸送、物流センターでの荷物搬送など幅広いシーンで取り入れられています。パレットは素材や形状の異なるさまざまなタイプがあるので、用途や目的に合わせて利用するものを選ぶのが重要です。

 

パレット輸送は、フォークリフトの操作に慣れた人員が必要になったり、回収作業が発生したりするなどのデメリットがあります。しかしそれ以上に、荷役作業を効率化できる、保管・管理が楽になるなどさまざまなメリットがあるので、ぜひ活用してみましょう。

 

キーフェル株式会社では、さまざまな材質と形状のパレットを取り扱っており、新品・中古販売や買い取り、レンタルにも対応しています。パレットをお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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