【基礎知識】プラスチックパレットのお得な処分方法や廃棄方法について徹底解説

2023/07/18
基礎知識
プラスチックパレットは、物流業界や倉庫などで広く利用されている輸送・保管用の物流資材です。
輸送する上では便利ですが、倉庫や工場によっては使用済みのプラスチックパレットがたまっていき、処分方法に悩んでいる方も多いでしょう。
本記事では、プラスチックパレットの処分方法や買取によるお得な処分方法について詳しく解説します。
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プラスチックパレットとは?
プラスチックパレットは、プラスチック素材で作られた輸送用パレットのことです。
通常、木材や金属などのパレットと比べて軽量で丈夫なため、物流業界では広く使用されています。
プラスチックパレットは再利用が可能なため、適切な処分方法を選ぶことが重要です。
プラスチックパレットの処分方法
プラスチックパレットの処分方法には、以下のものが挙げられます。
● リサイクルする
● 産業廃棄物として処理する
● 不用品回収業者に引き取ってもらう
● 買取業者に売却する
● 納入先企業に引き取ってもらう
● 希望者に譲渡する
それぞれの処分方法を詳しく見ていきましょう。
リサイクルする
まず挙げられるのが、プラスチックパレットのリサイクルです。
プラスチックパレットをリサイクルするには主に下記の3つの方法があります。
● マテリアルリサイクル:廃棄されたプラスチックを原材料に新たな製品を作る
● ケミカルリサイクル:化学的な処理により分解して再利用する
● サーマルリサイクル:燃焼させて熱エネルギーを得る
この中でもマテリアルリサイクルは、使用済みパレットを新しいパレットとして再生することが可能です。使用済みのプラスチックパレットを回収し、破砕機で細かく砕いてペレット(粒状のプラスチック)にします。これを再生樹脂として加工することで、新たなプラスチックパレットができます。
産業廃棄物として処理する
著しく破損・劣化していたり、汚れていたりする場合は、産業廃棄物として処理するのも良いでしょう。専門業者へ処理を委託する費用がかかりますが、専門的な処理プロセスが施されるため、環境への負荷を低減させて処理できます。
なお事業活動に伴い発生した廃棄物は、廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)により分類されます。プラスチックパレットが該当するのは「廃プラスチック類」です。
依頼する業者を選ぶ際は、その業者が都道府県知事から産業廃棄物の収集運搬・処分の許可を取得しているかを確認してください。許可を得ていない業者に依頼した場合、依頼主も5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科されます。
産業廃棄物収集運搬・処分許可業の取得有無は、産業廃棄物処理事業振興財団の運営する産廃情報ネットや公式ホームページなどからチェックできます。
不用品回収業者に引き取ってもらう
すぐにでも不要なプラスチックパレットを処分したい場合や、プラスチックパレット以外にもまとめて不用品を処分したい場合は、不用品回収業者に引き取ってもらうのがおすすめです。回収から運搬まで対応している不用品回収業者に依頼すれば、コストはかかるものの、処分にかかる手間を大幅に削減できます。
不用品回収業者は、大型家具や家電製品、粗大ごみなどの一般廃棄物を回収しているイメージがありますが、産業廃棄物の引き取りに対応していることもあります。ただし先述した通り、産業廃棄物の収集運搬・処分の許可を取得しているかは必ずチェックしてください。
買取業者に売却する
プラスチックパレットは、中古パレットの買取業者への売却も可能です。この方法のメリットには、以下が挙げられます。
● 処分コストを抑えられる
● 売却により利益を上げられる
● 環境負荷の低減やSDGsに貢献できる
買取業者に依頼する際は、パレットの状態や枚数、素材といった買取条件を満たしているかの確認が重要です。加えて古物商許可を取得しているか、良質な口コミが集まっているか、高価買取の実績が豊富にあるかなどをチェックしましょう。
詳細は、後ほど解説します。
納入先企業に引き取ってもらう
物流や運送業では、納品時にパレットも同時に引き渡します。この場合、荷物を下ろした後にパレットを回収するのが一般的です。
しかし回収が追い付かず、処分や保管に困るプラスチックパレットがたまっている場合は、納入先企業に引き取ってもらうことも検討しましょう。納入先からしても、新たにパレットを手配する手間が省けます。
この方法で処分する場合は、納品先企業と事前に引き取り条件を明確にしておくことが重要です。しっかりと定めておけば、トラブルや余計な手間が発生するリスクを減らせます。
希望者に譲渡する
DIYや家庭菜園などが人気を博し、プラスチックパレットをガーデンラックやプランターを作る材料として活用する人が増えています。不要になったプラスチックパレットをただ単に廃棄するのではなく、うまく活用してくれる希望者に譲渡するのもおすすめです。
企業は不要になったプラスチックパレットをコストをかけずに処分でき、譲渡した人はパレットを無料で手に入れられるため、双方にメリットがあります。
譲渡する際はパレットの状態を確認し、必要に応じてメンテナンスや清掃を行いましょう。汚れや破損がある場合は、譲渡する前に伝えておくことが大切です。
また、あらかじめ運搬費用や引き渡し方法なども明確にしておきましょう。なお、プラスチックパレットは産業廃棄物に当たるため、引き渡しの際には必ずその旨を伝え、適切な方法で処分してもらうようにしてください。
プラスチックパレットの買取による処分方法
使用済みのプラスチックパレットを処分する際に、買取業者を利用する方法もあります。
買取業者は、まだ利用価値のあるパレットを買い取り、再利用することで収益を上げています。
参考までに弊社で行っているプラスチックパレットの買取の流れを説明します。
買取依頼
売りたい商品・保管場所・台数・画像等をご連絡下さい。
必要な場合、弊社スタッフがお伺い致します。
買取価格の提示
買取金額を提示させて頂きます。
金額の了承を頂いた後、販売先をお探し致します。
※販売先が見つかり次第の引取となります。
※お急ぎの場合担当までお申し付け下さい、追ってご説明致します。
お引き取り
引取便はキーフェルにて手配致します。
積込はお客様にてお願い致します。
※トラックの手配費用等は一切頂きません
お支払い
引取月末〆翌月末現金振込致します。
プラスチックパレット買取の際の条件
プラスチックパレットは、どのような状態でも買い取りが可能となるわけではなく、多くの業者ではいくつかの買取条件が設けられています。買取条件となっていることが多いのは、主に「パレットの状態」「パレットの枚数」「パレットの種類」の3つです。
パレットの状態
高価買取を実現するためには、パレットの状態が良好であることは欠かせません。リユースが不可能なほど傷んだパレットを買い取ってもらうことは難しいでしょう。
業者により買い取られたパレットは、メンテナンスや修理が行われ再利用可能な状態にされてから、販売先に売却されます。そのため著しく劣化している場合や、汚れや損傷がひどい場合は、買い取り対象外となる可能性があります。仮に買い取ってもらえたとしても、高価買取は実現できないでしょう。
また、メーカーや製造元、企業名の印字が入っていないかもチェックしてください。業者によっては、印字が入っていると買い取ってもらえなかったり、買取価格が下がったりする場合があります。
パレットの枚数
パレットの枚数も、買い取りに影響する重要なポイントです。業者によっては「100枚以上」「200枚以上」のように最低出荷枚数を設けているケースがあります。それを下回ると買取対象外となることもあるので、チェックしておきましょう。
十分なパレットの枚数を用意できたら、同じサイズにまとめておいてください。サイズがばらばらな状態で保管されていると、以下のような不都合が生じます。
● 縦に積み重ねられないので、スペースを消費する
● 買取査定に支障をきたすため、取引の進行が滞る
● 効率良く運搬できず、運送コストがかさむ
なおキーフェルの買い取りサービスでは、最低出荷枚数は50枚です。また、サイズがそろっていれば、どのようなサイズでも買取査定を行っています。
パレットの種類
パレットにはプラスチックパレット以外にも、以下に示すようにさまざまなパレットの種類があります。
● 木製パレット:木材を材料に生産されるパレット。製造コストが安く、特に需要が高い。
● 金属パレット:スチールやアルミニウムを原料とするパレット。強度と耐久性が高く、衛生面でも優れているため食品や医薬品の運搬・保管に用いられる。
● 紙パレット:段ボールや再生紙からなるパレット。環境負荷は小さいが、耐久性は他の素材よりも劣る。
この中で、プラスチックパレットと木製パレットは需要が高く、高価買取が実現できます。
一方で、金属パレットや紙パレットはそれほど取引が活発ではないため、買取対象外となるケースもあります。
プラスチックパレット買取業者の選び方
プラスチックパレットの買取業者を選ぶ際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
● 口コミや実績を確認する
● 相見積もりを取る
● サービス内容を比較する
● 古物商許可証の有無を確認する
それぞれのポイントを詳しく解説します。
口コミや実績を確認する
サービス利用者から寄せられた口コミは、業者のサービス内容や対応の良し悪しを測るための参考になります。Googleでの口コミやSNSでの評判、ブログ記事などで業者の口コミをチェックして、信頼できそうかを判断しましょう。
口コミと併せて、過去の買取実績も確認するのもおすすめです。どのくらいの金額で買い取りを実施しているのか、実績は豊富にあるかを確認するため、資料請求してみたりWebサイトをチェックしたりしましょう。
相見積もりを取る
パレットの買取業者を選ぶ際には、相見積もりを取ることも重要です。複数の業者から相見積もりを取ることで、適正価格や相場感を把握できるだけでなく、不必要なサービスに対して余計な費用を払わずに済みます。
見積もりを比較する際は、査定金額の内訳が明確かをチェックしてください。内訳が不明瞭なままサービスを利用すると、想定外の費用を請求される可能性があります。そうした事態にならないよう、明確な見積もりを出してくれる業者に依頼しましょう。
サービス内容を比較する
業者により、サービス内容は異なります。単に買取価格で決めるのではなく、サービスの詳細を確認した上で、総合的に判断しましょう。
チェックしておくべきポイントは、パレット回収に費用や手間がかかるかどうかです。パレットの引き渡し方法には、持ち込みと出張の2通りがあります。あらかじめ、どちらに対応しているかを確認してください。
持ち込みの場合、不要になったパレットを買取業者の元へ自社で運送します。業者の対応エリア外でも買い取ってもらえる点がメリットですが、運ぶのに手間とコストがかかります。
出張に対応している場合、業者が引き取りに来てくれるため、パレットを運搬する労力がかかりません。ただし、出張費用がかかったり、対応エリアが限られたりする場合があります。
古物商許可証の有無を確認する
買取業者の古物商許可証の取得有無も確認しておきましょう。
古物の売買や交換業を営む場合は、古物営業法により古物商許可証の取得が義務付けられています。中古パレットも古物に分類されるため、売買するに当たっては古物商許可証が必要です。
依頼する業者が古物商許可証を持っているかどうかは、以下の方法で確認できます。
● 取引相手から直接聞く
● 営業所に掲示されている古物商プレートを確認する
● 取引相手のWebサイトで確認する
● 公安委員会が公開しているデータベースから確認する
これらの方法で許可証の有無が確認できない場合は、トラブルを避けるため取引は控えた方が良いでしょう。
プラスチックパレットはさまざまな処分方法がある
プラスチックパレットの処分方法には、リサイクルする、産業廃棄物として処理する、不用品回収業者に引き取ってもらうなど、さまざまな方法があります。中でも、買取業者に売却する方法は、手間をかけずに処分でき、売却により利益を上げられる点がメリットです。
業者を選ぶ際は、実績が十分にあるか、古物商許可証を取得しているかをチェックしましょう。
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